銘柄分析1:不動産(住宅) オープンハウスグループ

不動産業界で成長性が非常に高い、オープンハウスグループについての記事を書こうと思います。

<オープンハウスグループ 3288>

設立:1996年

上場:2013年

関東・愛知・福岡の都市部を中心に戸建、マンション、収益不動産の各事業を行っています。

上場以来、順調に売上・利益を伸ばし続けている企業です。

直近決算の2021年9月期時点では、連結子会社は32社です。2021年度には、マンション事業のプレサンスコーポレーションの株式64.4%を取得しました。

<財務諸表分析>

業績推移

(マネックス証券 銘柄分析機能より)

毎年著しい勢いで業績を伸ばしています。2021年9月期はプレサンスコーポレーションの子会社化もあり、特に大きく業績を増やしました。2022年9月期はそれを上回る業績予想となっています。

キャッシュフロー推移

(マネックス証券 銘柄分析機能より)

毎年業績を伸ばしているものの、2018年までは営業CFがマイナスとなっていることがわかります。業績拡大のため、棚卸資産(販売用の土地や不動産)の仕入れを積極的に行っていること、またその資金として借り入れを行ったことにより、財務CFがプラスになっていると予想されます。

 

貸借対照表分析

 

(マネックス証券 銘柄分析機能より)

直近2カ年のBSです。同社の資産のほとんどが流動資産ですが、その中身は現預金と棚卸資産がざっくり1:1です。負債は、流動負債の約6割が有利子負債、固定負債はほぼすべて長期借入金です。多くの資金を必要とする不動産事業の特徴を表しており、自己資本比率は26.4%(2021年9月期)と低めです。

資金調達には利息がかかるため、仕入れた不動産や建設する物件をいかに効率よく販売できるかが重要となってきます。

 

損益計算書分析

(有価証券報告書を元に作成)

売上を大きく伸ばしつつも、利益もしっかり確保できているのが素晴らしいと思います。販売費及び一般管理費も必要最低限という印象です。

 

中期経営計画

(オープンハウスグループ中期経営計画資料より)

オープンハウスグループは2023年9月期に売上高1兆円を目標とする中期経営計画を掲げています。実現すれば、直近本決算の120%以上の伸びであり、非常にアグレッシブな計画です。現状の高収益性を維持し、売上計画の達成を期待しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。